【書評】プリンセス・マーケティング
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最近読んだ、谷本理恵子さんの著書「プリンセス・マーケティング」についての書評です。
女性をターゲットにしたマーケティングの本になります。テーマが非常に明確なので、一気に読み進むことができると思います。
マーケティング担当の方で女性をターゲットにした企画を考える際に参考になるかと思います。
以下では、「女性の購買意欲をかき立てる7つの大原則」について紹介します。
大原則1:女性と男性とでは、求めている「ストーリー」が違う
└女性:「プリンセス・ストーリー」新しい世界で”自分らしく”生きたい
└男性:「ヒーロー・ストーリー」冒険の中で成長して英雄になりたい
大原則2:女性と男性では、登場人物の「設定」が違う
└女性:「魔法」で一気に、次元の違う世界へ。「本来の場所」に戻るのだから、努力は不要
└男性:武器や装備を増やして、レベルアップを果たす。自分の力で一歩ずつ登り詰める!
大原則3:女性と男性では、主人公の「モチベーション」が違う
└女性:「ワタシらしい」自分自身の主観的な満足を求める
└男性:「モテたい!勝ちたい!」他者の客観的な評価を求める
大原則4:女性と男性では、意思決定の「中身」が違う
└女性:運命の出会いを楽しみ、とりあえず試してみる。運命の商品との「出会い」こそ、買い物の醍醐味!
└男性:しっかり比較検討し、決めてから買いに行く。しっかり吟味して「最高のもの」を手に入れたい!
大原則5:女性と男性では、何を「信じる」かが違う
└女性:「減点法」で見る。「運命の出会い」にときめいて衝動買い
└男性:「加点法」で考える。だまされないよう、比較検討してから決める
大原則6:女性と男性では、「関係性」の築き方が違う
└女性:家臣であっても「横の関係」を築く。「私たち」という価値観を共有し合う
└男性:仲間であっても「縦の関係」を築く。同じチームの仲間でも「ライバル」
大原則7:女性と男性では、「未来」の見せ方が違う
└女性:ダメだったことを拡大解釈する。自信がない状態が初期設定
└男性:うまくいったことを拡大解釈する。なぜか根拠のない自信を持っている
いかがでしたでしょうか?女性と男性とではかなり対照的に描かれており、おそらくは読み手によっても納得度は分かれるかと思います。ぜひ、読んでいただいて独自の解釈をしてマーケティングに活かしてみてください。